2008-11-11

MPLSのまとめ

■MPLSの利点
・メディアに依存しないパス(LSP)が形成できる。
→IPにパスの概念(VCのような)を持ち込むことができた。
・帯域幅や空き帯域に併せたトラフィックの割り当て
・ネットワークの階層化


■ラベルパス決定プロトコル
ラベルパスを決定するためのプロトコルのこと。
宛先からパスを決定するダウンストリーム型(Du)が多い。(ラベルは宛先から割り当てられる)これが一般的な方法。

・パスの決定方法
1.P2Pで交換する方法
 ルータ間でパスを決める。
  プロトコルには2種類存在
   1.LDP
   2.BGP-Extension

2.End-to-EndでLSPを張る方法
 入り口と出口で直接情報を交換してLSPをはる。
 入り口のルータが出口のルータに「ラベルを張ってね」とリクエストを出す。
  プロトコルには2種類
   1.RSVP-Extension(一般的)または( MPLS-TE )
   2.CR(constraint Baesd Routing)-LDPわれる


・ダウンストリーム型のラベル決定手順
 1.IGP(OSPFなど)で経路情報を交換
 2.ラベルを決定する
 ルータ自身でネットワークアドレスに対応したラベル割り当てを実施
 (このラベルできたらこのネットワークに転送することにしよう)
 3.ラベルを配布
 となりのルータに自分が決めたラベル割り当てを教える。
 (ラベル4なら192.168.に転送するよー)
 ※以上を繰り返すことでラベルテーブルが出来上がる



■MPLS トラフィックエンジニアリング

・エンジニアリングとは?(TE)
トラフィックの流れからみてネットワーク構成を最適化すること。
(必要回線用容量の見積もり、回線使用量の監視など)

・IPでのTE(MRTGで監視)
 50%ならそろそろ回線追加しようかなーとか
 
・既存ソリューション
  回線数を増やす(ロードバランス)
  別回線に流す

・既存ソリューションの問題点
 1.トラフィックの最適化が非常に困難
  →オペレータがトラフィックフローに直接関わることができない) 

 2.パスの片寄り(コストの低いほうにトラフィックが集中してしまう) 
  →ストを変えても、またそちらで片寄り。。。本当はうまく分散させたいのにIPなどできない??

・解決法
 ・ATM→フレームリレーL2のパス技術を使ってルート別にPVCを作成。
  しかし以下のような問題点。
   コストが高くなる(別な機器)
   PVCのパスが増える(OSFPのネイバーがとんでもないことに)
   論理トポロジが複雑に。管理性が低下

・問題点への対処法
 CSPF(空き帯域などの要求条件にマッチするルートを検索し選択)
 RSVPを利用してLSPを確立(シグナリング):RFC3209

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