2008-04-08

作業の自動化の意味

「開発」というと、ルーティンワークとは無縁の存在のように考える人がいるかもしれないが、決してそんなわけはなく、仕事のうち結構な割合をそれが占めている。むしろ、真に創造的な仕事は、ルーティンワークの谷間にやっているという感じもするぐらいである。
このような環境では、当然ながら、それをいかに効率的に行い、生産性を挙げるかという命題を解く必要があるが、一つの解決法に「ルーティンワークの自動化」がある。●●の自動化といっても、まったく同じ作業の繰り返しとも言い切れないルーティンワークが多いので、対応が採りにくいのでは?と思うかもしれないが、何事にもうまいやり方はある。
例えば、ある無線LAN搭載機器を開発して、他の無線機器と通信できるか確認する場合、ドライバのインストール等色々作業を行うが、対向機器によって、(蛇足:設定自体は何も変わらないのにだ。)設定作業や設定画面など千差万別であり、一見自動化が難しいように思える。
しかし、細かく作業を見てみると、必ず共通の部分(OS依存部分が多い)は見つかるので、まずは、自分の作業を切り分け、自動化できる部分を抽出してみる。スクリプトを組み、半自動化で処理を走らせるのは比較的簡単なことなので、適応可能箇所を最大限にするよう見極めることに注力したほうがよい。
この話、スクリプトを組む時間とのトレードオフでは?と一瞬思うかもしれないが、私の結論は、「ペットボトルのリサイクル」と同じ理屈だ。つまり、今は結果が出にくいかもしれないが、長い目で見たときには必ずプラスになるということ。谷の後には必ず山があると信じて仕事をしたほうが楽しいと思う。どこまで信じきれるか難しいですが(笑

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