2014-02-26

東京マラソン2014の感想と補給食。次回はサブ3を!!

東京マラソン2014に出場した感想を書いてみる。 
自分が走ること、人生について影響をうけた、村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」とだいぶ似た(私のバイブルなので仕方ない)感想になるかもしれない。

東京マラソンの感想

新宿駅構内

新宿駅に7:30に到着。駅構内はすでにひと目でそれとわかるランナーで溢れかえっている。特にトイレの行列。早めのトイレはランナーの基本行動のひとつであるが、新宿駅構内トイレは3万人以上のキャパはない。女子トイレは30人以上の行列、男子トイレは小は並ばずに、大は15人ぐらいだろうか。小だけささっと済ませて都庁方面へ向かう。

  

入場ゲート到着

ここで最初の行列にぶつかる。ランナーのゼッケン確認と手荷物検査の行列だ。手荷物を持ち込まない(つまり準備が整っていない)ランナーが、ゲートの前で着替え始め、行列をさらに長くさせている。
応援の相方とはここで別れて、本番のユニフォームに着替える。ここで失敗したのが、1時間以上前に半袖短パンになったこと。寒いのはわかっていたが、ただ何もせずに立っていたことがないため、寒さを甘く考えていた。周りの人間(何度も走ってそうな人)はというと、直前まで防寒用のビニールを被っている人が多かった。


ブロックに整列

8:30すぎからブロックに並び始める。スタートは9時5分なのでかなり早めに並び始めたことになる。自分のゼッケンブロックはC。Aブロックから順にJブロック?まである長い行列だ。少し(というか大分)控えめの申告タイムのせいかどうかわからないが、前のブロックには自分より(多分)遅いと思われる人が結構いる。
足がつかれてしまうので、中央ブロックに座って待機。気温は当然ひと桁。Tシャツ短パンでは寒すぎる。身体を動かし続けるが全然温まらない。周りのビニール袋を人は暖かそうだ。袋の中が気温差で結露しているのを恨めしそうに見る。

スタート直前

恐らく誰も聞いていない(寒さも影響している)であろう挨拶の間も、身体を動かし続ける。そしてやっぱりトイレに行きたくなる。列を抜けてブロック横のトイレに。あーこれでブロックの最後列かぁ、、なんて思いながらトイレから戻ると、なんとブロックの最前列にご案内。グロスタイムが30秒は短くなっただろうか。

レース開始

10キロまでは結構な下りが続く。そして、完全な(ある意味では予定どおりの)オーバーペース。テンションの高い外国人ランナーの後をついていったのが失敗。自分のペースより30秒は早かった。15キロからふくらはぎに痛みが出る。テーパリング不足だ。
20キロの日比谷交差点から中央通までは痛みがありつつも気持ちよく走る。足は痛いが十分耐えられる痛みだ。呼吸も苦しくない。
続く雷門手前でジェルがなくなり血糖値が下がり始める。これは経験ではっきりと分かる。ジェルは10キロ単位で取る予定のはずが、これもテンションの高さなのか、あまり考えずに摂取してしまってすでに枯渇してしまったのだ。

雷門を折り返して30K

30Kから35Kは江戸通り・日本橋・京橋エリア。この5キロがやたらと長く感じた。ここまで長い距離を走ってきても、足はまぁそれなりの状態で、”サブ3.15狙えるか??”そんな甘いことを考えつつ、”この左足の状態であと10K以上。現実という無理”ってことも思う。

37キロ地点の築地本願寺の交差点

これははっきりと覚えているが、築地4丁目交差点を左折し新大橋通りに日差しが降り注いでいるのをみて、なぜだか分からないが、走る気力、パワー、エネルギーそういったものが一気に萎んででしまった。足に力を伝えようとする気力がでてこないのだ。
ここで考えたのは、村上春樹の ”上半身をスイングさせる走り”。 腕を思い切り降って、そのモーメントを下半身に伝える走り方だ。そしてもうひとつ考えたのが、次の交差点までは走る、そこを過ぎると、またその次の交差点という風に、自分に嘘をついて、身体全身を使って、何とか走り続ける。
ペースはキロ5分30まで落ちている。ウォーミングアップにもならない、遅いペースだ。息は苦しくないが、足裏やふくらはぎが限界を向かえているのは明らかだ。それでも、佃大橋は歩かずに走って登った。”これが最後の難関のはずだ、これが終われば楽になるんだ”そんな思いがあった。

38キロ地点で足が止まる。

”あと4キロだよ。頑張れ”。 
沿道の声援としては、至極まっとうな声に、”さっきから同じことを。全然距離が減らないじゃないか”” と理不尽な感情が湧いてきて、身体を動かすことを停止させてしまった。
また、佃大橋を過ぎでからのアップダウンにも心が完全に折れてしまった。このことは事前に知っていたが、佃大橋に比べると大した登りではないと、特に問題にしていなかったのだが、38Kを走ってきた足には、この斜度がいつもの2倍、3倍に感じてしまう。
さらにさらに、ここで3時間30分のペーサーに抜かれる。目標が手から逃げて行くと、一緒に力も逃げて行くものなのだろうか。

で、42キロ。

周囲に抜かれ続け、ラストスパートもなく、心底疲れきってゴール。
ゴールした瞬間はもちろん嬉しかった。ただ、タイムをみて、サブ3.5達成できなかった悔しい思い込みジーンと込み上げてきた。”なんでもう少し頑張れなかったんだ!!”とちょっと前の自分を責める。ちょっと前の自分からすると ”いやもう限界だよ。” とすぐに反論するのだろう。でも、人間は忘れやすい動物だ。特に嬉しいこと以上に、辛かったことはすぐに忘れるように思う。だからまたマラソンに出れるのかもしれない。
まわりにはラストスパートですべてを出し切って、倒れこんでいる人が多い。最後の最後であそこまで力を出しきれる足が残っていることに感心半分、もっと手前で頑張ればよかったのでは?なんてスポーツマンらしくないことを思う。







42K走ってきて合計四回は立ち止まったが、歩くことはなかった。自分はランナーだ。走るためにここにきている。
次回のレースではサブ3.15。そしてサブ3を狙っていこう。前半は自分にあったいつもより少し遅めのペースで後半の失速を防止しよう。3分代はいらないのだ。

東京マラソン2014の補給食

PowerBarジェル × 3
VespaHyper  × 2

※PowerBarはX4,VespaはX3が適正であった。




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