2010-05-30

スループットの測定方法をまとめ(RFC1242&RFC2544)

スループットについて簡単にまとめ


■イーサネットフレームのスループット
RFC1242(スループットについて説明)
測定対象となる装置の転送ロスがない状態でのフレーム最大転送レート

RFC2544(スループットの測定条件、方法を説明)

・スループットを測定する際のポイント
 1.最低60秒間測定する
 2.測定対象となる機器は最初は基本的な測定だけにする
 3.64/128/256/512/1024/1280/1518バイトのイーサネットフレーム長の中から5つ以上で測定する。
 4.フレームの間隔は一定にする。

複数のフレームでFPSを変えながら測定し、ロスなく転送できるFPSの最高値を探す。最高値が測定したフレームサイズにおけるスループットとなる。(1回目1000FPS"ロスなし"、2回目1200FPS"ロスなし"、3回目1300FPS"ロスあり"→2回目を最高値とする)、測定値はフレーム/秒で出てくるので、必要に応じてビット/秒に変換↓する。


・フレーム/秒からビット/秒に変換
1518バイトのイーサネットフレームを96ビットのギャップをとって測定対象のルーター等に送って測定し、4000フレーム/秒という値を得た場合

計算方法:
イーサネットフレーム(1518バイト)+(プリアンブル(8バイト ※1)+ギャップ(12バイト※2))*4000*8(ビット/秒のため) = 49216000bps = 49216 kbps = 49.2Mbps(※3)

※1: イーサネットフレームの前に8バイトのプリアンブル(受信側が同期を取りやすくするためにMACフレームの前に送出される64ビットの信号のこと)
※2: 通常、イーサネットでは、フレーム送出後は一旦通信を停止し、最小96ビット=12バイトのフレーム間ギャップ(またはインターギャップ、単にギャップ等)と呼ぶ間隔をあけて次のフレームを送出(WiKiより)
※3: kbit/秒、Mbit/秒に変換するには1000で割る。


・測定機器
TestCenterシリーズ(スパイレント・コミュニケーションズ:東陽テクニカ)



■TCPのスループットの測定方法
・ツール
Netperf(Netperf でLANをチェック)
Iperf(Iperfの使い方


■無線LANのスループット
・NECアクセステクニカの場合、2種類に分けて公開。Iperfを利用。
 1.一般住宅でのスループット(毎回同じ家、同じ場所で測定)
 2.見通しが良い場所での距離別スループット

・ツール
inSSIDer無線LANアクセスポイントを検出する「inSSIDer」

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