2011-07-26

コラテラルを観て豊かな人生を考える

私の好きな俳優のひとりがトム・クルーズだ。最高のあまーいマスクと反対の、どこかどんくさい重みのある演技がなんとも言えずにいい。

彼の映画の中で最も好きなのが「コラテラル

トム・クルーズが冷酷な暗殺者のヴィンセント。明日を夢見るタクシー運転手マックスとの掛け合いが見所の映画だ。

ヴィンセント(暗殺者)は罪もない人を次々に殺していくこれ以上ない悪役だ。しかし、映画を見ているうちに、彼を応援したくなってしまうのはなぜだろうか?

それは、彼に目標を達成するための強い意思、行動力、そしてそれを支える技術をみることができるからだ。何かに夢中になって居突猛進している人間に魅力を感じるのは、人間に備わっている本来的な感情なのだろう。それが殺人であってもだ。(トム・クルーズのスター性がベースではあるが)

反対にマックス(タクシー運転手)はどうだろうか?
技術はある。つまり、安全に最短距離で客を目的地に届けることは人並み以上にできるのだ。また、成功への意思、つまり、リムジン会社の設立の意思はあるかもしれない。しかし、それを行動に移すことができない。夢で終わっているのだ。夢に逃避するためにリゾートの島に逃げ込んでいる彼に、魅力を感じることはできない。

ほとんどの人は夢を持ちながら実現できずに人生を終える。その瞬間にこれでよかったんだ、と自分を納得させる。やりたかったことがあったのに、それを実現できなかった自分を直視することはない、いや、できない。

人生は短い。やろうと思ったことは言い訳せずにただ行動すること。行動力がないと豊かな人生は夢物語になる。

ちょっと考えすぎかな(笑)

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