喘息歴
子供自体は小児喘息で、日々の吸引がかかせなかった。大人になってからは、喘息だったことも忘れて普通に生活をしていた。
しかし、風邪をきっかけに咳喘息に。そして気管支喘息患者になってしまった。
最近はアドエア100を常用。喉の調子が悪い時はアドエア250、さらに調子が悪いときはアドエア500という感じで、ステロイドの量を使い分けていた。
アレルギーは「鼻炎・ハウスダスト・スギ花粉」となんでもありの状態。あらゆるものに過敏に反応する(本人は鈍感なんですけどね)体質だ。
ダニ舌下療法とは
減感作療法の一種である。減感作療法とはという方は↓を参照
「減感作療法とは、アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを、低濃度から投与し、アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法」
詳細は以下が詳しい。要は日常的にダニに刺された状態を作り出して、少しずつ身体にその状態を覚えさせる治療法だ。
免疫療法とは、病気の原因となるもの(アレルゲンと言います)を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて、体質を徐々に変えていく治療です。日本では、注射による方法が1960年代から行なわれていました。注射による方法では、治療開始後しばらく頻回の通院が必要であり、毎回注射の痛みがあります。舌下免疫療法は、注射による免疫療法の欠点を改善した新しい治療法として2014年にスギ花粉症で初めて保険適応となりました。さらに、ダニのアレルギー性鼻炎にも2015年に保険適応となりました。
薬の種類
以下の種類が発売されている。
アシテア ダニ舌下錠 100単位(19000JAU), 300単位(57000JAU)塩野義製薬ミティキュア ダニ舌下錠 3300JAU, 10000JAU鳥居薬品
私が服用しているのが「ミティキュア」。鳥居薬品が発売している舌下錠で発売は2015年9月。
ダニ舌下療法が喘息に効果あり?
喘息とダニ舌禍療法の関連だが、「米医学誌「JAMA」( 2016;315:1715-25 )」の研究によるとダニ舌下免疫療法を受けた喘息患者は、吸入ステロイドによる治療を中断しても、喘息の症状が悪化しにくくなったらしい。
喘息患者に朗報だったのは上記URLの以下の部分
治療期間は7~12カ月で、後半3カ月間には吸入ステロイドを半量に減らし、その後3カ月間は吸入ステロイドなしとした。その結果、ダニ舌下錠を飲んでいた患者では、プラセボを飲んでいた患者に比べて吸入ステロイドを減らした後に喘息の症状が悪化する危険性が低下していたという。
1年程度ダニ舌下療法続けることで、吸入ステロイドから脱却する可能性も大いにでてくるのだ。
※詳細はこちらが詳しい。
舌下療法の治療期間
最低治療期間は3年、できれば4-5年毎日服用。かなり長いです。少しずつアレルギー物質に身体を慣らしていくのでこれぐらいかかるようだ。
減感作療法のメカニズム
以下が詳しい。
http://www.yoshida-cl.com/7-al/gen.html
ミティキュアの副作用は?
以下が主な作用として挙げられている。
国内臨床試験で使用例の63.6%に副作用が報告されている。主な副作用は、口腔浮腫(16.9%)、口腔そう痒感(14.5%)、咽喉刺激感(12.9%)などであり、重大な副作用としては、ショック、アナフィラキシーなどが挙げられている。
ちなみに私の場合、まったくで副作用はでなかった。また最近同じ病院で処方を受けている患者で、副作用がでた人はほぼいないようだった。(これは個人によって異なるのであくまで感想)
ところで、アナフィラキシーでなんだった?って方はこちらを参照
ミティキュアの服用方法
1分間舌下に保持し、5分間はうがいや飲食禁止。2時間程度は激しすぎる運動を避ける。
導入期(初回1週間)3300JAU錠を1回1錠、1日1回舌下に服用慣れれば簡単である。
維持期10000JAU錠を1回1錠、1日1回舌下に服用
鳥居薬品作成の丁寧なインストラクションがこちら。
ダニ舌下療法のつらいところ
毎朝の習慣になってしまうので服用自体に問題はない。つらいのは
「薬の発売承認後1年間は2週間分の処方しかできない」
ことだ。私が服用しているミティキュアも発売後1年経過していないので2週間に一度は通院が必要になる。ルールなので仕方ないですが、これは結構大変
服用して半年経過した感想
約半年経過した現在、アドエア100の吸引を停止。
つまり、ステロイド薬に頼らずに、喘息をコントロールできているのだ。素晴らしい!!
すべての患者がこのような効果が出るわけではない(というか少数派?)だと思うのだが、私の場合、もともとダニアレルギーが強かったこともあり、非常に効果があったようだ。
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