暖かさと冷たさが同居したような、写実的になりすぎない独特の映像、主人公「遠野 貴樹」の寂しげな語り口、山崎まさよし(One more time, One more chance)の歌詞との世界観のマッチングなど作品全体に力があることは言うまでもないが、一番は、理系、エンジニア、都会暮らしという境遇に、自分自身強いシンパシーを感じたことだろう。
主人公が生活している新宿、池袋は自分の生活圏で、よく似た景色がある。遠野貴樹が思っていること、遠野貴樹の気持ちで、篠原明里との気持ちが離れていくことが、どうしようもなくつらく感じたからだと思う。
相手と自分に気持ちの変化はなくても、時間や場所が変われば気持ちは自然に変わっていく物だと思う。寂しいことだけれど。。
小説版も発売されているようなので、週末にじっくり観てみよう。ふぅとため息をつきながらも、深い癒しが得られる作品のような気がする。
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