総括すると、結局「No.113 官能のパリ」のルセロ・テナに始まり、最終公演「No.316 パリの花火」のルセロ・テナに終わったLFJ2013なのでした。
最終公演終了後マルタンさん発見 |
今回聴いた公演は以下のとおり。初日
初日:(7公演)
No.131
No.152
No.113
No.144
No.114
No.126
No.147
2日目:(5公演)
No.212
No.213
No.244
No.246
No.247
最終日:(5公演)
No.312
No.323
No.314
No.346
No.316
※初日はちょっと多すぎた、、、、
個人的な公演ベスト3は以下のとおり。
No316:パリの花火
やっぱり今年も最終公演が文句なくベストだった。まずは、カニサレスのアランフェス第2楽章。十分すぎるほどの技巧はあえて出さずに、曲が要求するタイミングでグリッサンドを聞かせた情熱的な演奏にまず涙。ボレロは独特の解釈を加えたクレッシェンドや演奏そのものに対して賛否両論ありそうなところ。
そしてルセロ・テナ。結局彼女がすべてもっていった。カスタネット1つでここまで人を惹きつける演奏をする魅力あふれる人物は他にいないのではないか。リズム感とタイミング、間、身体の動き、色々なものが綺麗にまとまってあの演者、観客一体となった熱狂を生んだのだろう。
そして(自分で言うのもなんだが)観客も良かった。非常にリテラシの高い観客であることは間違いないのだが、アンコールでの手拍子の自重(最初の数拍で手拍子を止めてカスタネットを聞くことを理解した)とその後の爆発の対比がなんというか事前にリハーサルでもしてたんじゃないか?というぐらい見事だったのだ。クラシックのコンサートであそこまで熱狂して胸が熱くなったことはない。今後も何度あるかわからない。あの演奏とと空気をしっかりと胸に刻んでおきたい。
No312:パリのロマン派(ベルリオーズ:幻想)
コンサートで効くのは初。非常にまとまり、キレのある演奏で夢の中の出来事なのだが、はっきり現実世界の出来事のように痛みを(ギロチン台)や悲しみを(ギロチン前のフレーズ)感じることができた。しばらくベルリオーズ熱がでそうだ。
No213:サン=サーンス交響曲3番
サン=サーンスをちゃんと聴いたのはこれが初めてだったが、こんなに良いものだったのだろうか。最前列で聴いたのでオーケストレーションにやられた部分もあったと思うが、音の重なりや音圧の加え方が芸術的だ。本物のパイプオルガンで是非聞きたい。
それにしても、ラムルー管お疲れ様である。全部で何公演担当したのだろうか。(失礼ながら)馬車馬のような働きは、多少金管の音がずれてもまったく気にならない感動のオケだ。本当にそう思う。是非来年も来ていただきたい。
来年のテーマはなんだろう。バロック?アメリカ?公式ブログによると日本のスペシャルバージョン(10年間の総括Ver。Mozartからガーシュインまで)を実施予定とのこと。今から楽しみである。
以下ナントのLFJより
■購入予定CD
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